Laurel(ローレル)プロジェクトについて 【4/8 21:00~ 4/15まで期間限定 第1弾制作品 イヤーカフ オンライン販売開始】
突然ですが、皆さんはどのような子どもたちが児童養護施設で過ごしているかをご存じでしょうか?
親の経済的理由、親の病気や収監、親との死別など様々な理由で児童養護施設に入所しますが、親から虐待を受け入所する子どもも多くいます。
そして、そのような子どもたちが、原則18歳まで一般的な家庭生活ができるように過ごせる場所が児童養護施設です。
また、施設を退所したあとの子どもたちにまつわる社会課題があることをご存じでしょうか?
施設にいる間は、専門家を含む多くのスタッフに見守られ、学校に通い、衣食住に困ることはありませんが、退所したあとの子どもたちには様々な試練が待ち受けています。
1.進学にあたっての経済的問題
児童養護施設で過ごす子どもたちは、原則18歳になれば施設を退所をしなければなりません。 子どもたちが夢や目標を描いて、進学を望み、奨学金で大学や専門学校等に進んだとしても、家賃を含む生活費などのお金を自分自身で工面をしなくてはいけないことが多くあります。そのため、学業とアルバイトの両立がむずかしく、家賃・生活費の負担の重さから途中で退学するケースもあります。
2.「体験機会」と「関わる大人」が少ない傾向にある
一般家庭の中で過ごす子どもたちは、映画館に映画を観に行く、レストランへ外食に行く、長期休暇を利用してキャンプや旅行に行く ・・・などの「体験機会」 から、たくさんの大人や職業と関わり、なりたい将来像や将来の夢を描くことが多くあります。しかしながら児童養護施設で過ごす子どもたちは、上記のような「体験機会」が、相対的に少ない傾向にあり、施設の職員の方や学校の先生、地域の大人たち以外の大人と関わる機会が少なくなり、具体的な将来像を描きづらい傾向があります。
3.就職後の孤立の問題
また、施設の退所後に就職をする子どもたちについても、2で述べたように関わってきた大人も少ないことから、頼れる相談相手が少ない状況の子どもも多く、職場での人間関係やトラブルなどを乗り越えられず失業することもあります。失業中の家賃の支払い・生活費の負担についても、相談相手がおらず、公的支援を受けるという知識もなく、住居を失うケースもあります。子どもたちは、児童養護施設の職員は忙しいことを知っているので、連絡をして相談したり頼ったりすることを遠慮してしまうことが多くあり、その結果、相談先がなく孤立化していくケースも社会課題の一つです。
上記のようなたくさんの児童養護施設を卒業した子どもたちの問題・課題を、「ROCKS FORCHILE(ロックスフォーチル)」の取り組みから、児童養護施設へ楽器寄贈プロジェクトを実施し、それを通して児童養護施設の子どもたちや職員さんと関わるなかで、この問題について何かできないかと考えるようになりました。
寄付などを募れば一時的に経済的な支援はできるが、子どもたち自身がこれからの未来を生きていくうえで、経済面の支援のみで本当の解決になるのか。本当に必要なものは何か。
本当に必要なものは子どもたちが自分で生きる力をつけること。関わる大人が増えること。
たくさんの選択肢を知り、なりたい自分像が描けること。
様々なコトづくり体験を通して自分の可能性を知り、小さな目標からの成功体験が将来の仕事や自立に繋がるようにしていく。
それこそがこのプロジェクト発足のきっかけでした。
プロジェクト第1弾は、児童養護施設「常照園」の子どもたちがアクセサリー制作ワークショップに参加。
ワークショップに参加した子どもたちは、企画趣旨に賛同したクリエイターと一緒にアクセサリーのデザイン体験から制作まで行いました。
そして、自分たちが身につけても嬉しく、大人も子どもも身につけやすくファッションに取り入れやすいイヤーカフをクリエイター監修のもと、デザインから企画・制作しました。
このワークショップは、プロジェクトメンバーと、クリエイター、児童養護施設の職員の皆さんと、このワークショップに興味をもってくれた子どもたちで、実施。
各々意見を述べながら、みんなでどのデザインが可愛いかなど投票を行ったり、材料費の原価を伝え、そこから販売価格をみんなで考えたり、とても楽しい有意義な時間となりました。
子どもたちはデザインが決まると黙々と作業し、あっと言う間にイヤーカフがたくさん完成!
その後も「もっと作ってみたい!」とみんなの制作意欲が湧きあがっていました。
その後、ROCKS FORCHILE(ロックスフォーチル)2020の会場内にて販売。
さらに、ご出演アーティストの矢井田 瞳さんもイヤーカフを着用してステージにご出演してくださいました。
自分たちで企画・制作したものが販売され、買ってくれた人たちが喜んでくれる。
その光景は子どもたちにとって自信に繋がる経験でした。
自分たちの創造したものが価値を認められた体験でもありました。
イヤーカフの収益金は子どもたちが児童養護施設を退所したあとの将来の学費や生活資金として活用してもらえるよう、児童養護施設に寄付いたしました。
https://shop.rocksforchile.com/items/58787392
三好 加詠さんコメント・・・子どもたちの集中している姿や、アクセサリーが完成した時の嬉しそうな顔がとても印象的でした。モノを作る楽しさを伝える事が出来て嬉しかったです。これからも、いろいろな経験をして自分にあったコトを少しずつ見つけていって欲しいです。素敵なプロジェクトに参加させていただきありがとうございました。
矢井田 瞳さんコメント・・・私自身、子どもたちの無垢な笑顔や言動に、これまで何度も励まされ、前へ進むことができました。子どもならではの大胆な発想や集中力で、たくさんの素晴らしい「コト」が生まれて、その1つ1つが未来を照らす灯りになりますように。
浜辺 拡臣さんコメント・・・虐待死問題に携わってきて思うことが、子どもにとって大切なことは安心して生活をできる場所があること。次に人が関わって認めてあげることです。決して血縁関係にある親が必要ではありません。
皆が子どもを育む目と関りを持ち、行動を起こせば輝く未来がきっと訪れるでしょう。
その一環となるこの運動に心から賛同します。
西村 愛さんコメント・・・毎年、絵本読み聞かせで参加している【ROCKS FORCHILE】子どもたちの笑顔から、たくさんのパワーをもらっています。私も会場で、このすてきなイヤーカフにヒトメボレ♡
子どもたちの未来を応援できると思うと、さらに嬉しいですね。
みんなの笑顔が広がるプロジェクト!
あなたも参加してみませんか?
南澤 敦哉さんコメント・・・社会人になった現在も会社の活動を通じて複数の児童養護施設と関わる機会をいただいており、子どもたちと会う度にパワーをもらっております。
私が在籍していた頃はROCKS FORCHILEやLaurelプロジェクトの活動はありませんでしたが、今ROCKS FORCHILEやLaurelプロジェクトに参加できる子どもたちが羨ましいです。この活動通じて子どもたちにとって良いきっかけになると信じておりますし、是非、一緒にたくさんの人に出会って自分の世界を広げて欲しいです!
三浦 美賀子さんコメント・・子どもたちの笑顔が絶えない社会、そして子育てのしんどさやつらさを分かち合える親子の居場所づくりを!これからも一緒に子育てを楽しめる環境づくりに貢献していきたいと願っています。子どもたちの輝ける未来に少しでも近づくことができるこの活動に賛同し、応援します。
夏目 麻央さんコメント・・・Laurelプロジェクトを通して、児童養護施設の子どもたちがたくさんの人と出会い、たくさんの経験ができることを願い、このプロジェクトに賛同します。
この出会いや経験が子どもたちの将来にとって輝くものでありますように!
https://shop.rocksforchile.com/items/58787392
ROCKS FORCHILEとの出会いは、私たち常照園にとって、とても素敵な宝物となっています。
子どもたちや子どもたちを支える施設職員をご支援いただけることは、どんな形でも本当にありがたいです。
何よりROCKS FORCHILEには、子どもたちがドキドキワクワクする機会に溢れています。これはまさに魅力的。
楽器をいただいたのが最初の出会いでしたが、それが子どもたちにとって、将来の自分の好きなことや、進むべき進路を決める選択肢を増やしてもらっているようにも感じます。
実際に、あたたかな気持ちを持った魅力的な大人の人たちと、同じ体験・機会をともにすることが本当に素晴らしい。
みんなの絵の具いっぱいの手形でROCKS FORCHILEのシンボルフラッグを作ったり、ビスコッティを調理したり、アクセサリーを創作して、フェス当日に販売すること。お客様に「いかがですか」「いらっしゃいませ」「ありがとうございます」と接客する子どもたち。(DJダイノジさんも一緒にサポートしてもらいました)
楽しさだけでなく、面倒くささや疲労感も含め、働いて収益を得るという実体験。どれをとっても、子どもたちが目を輝かせる貴重な体験となっています。必ず、将来への自信やポジティブな気持ちにつながると実感しています。
さまざまな事情により、夢や自信、自己肯定感を持ちにくい子どもたちにとって、こういった機会が、一歩前に踏み出す力や、工夫して何かを生み出す力、そして、協力して何かを成し遂げる力を育んでいると強く感じます。感謝の気持ちでいっぱいです。
社会的に児童養護施設はどうしても暗いイメージを持たれたり、入所している子どもたちはかわいそうな子だと思われたりしがちです。たしかに、いろんな事情で親御さんとともに生活できない状況はありますが、施設職員があたたかく寄り添ったり、本気で向き合ったり、地域の大人の人たちに支えられたりして、毎日、笑顔いっぱいに生活しています。
もちろん、辛いことがあって泣いたり、けんかしたりもありますが、そこには、大切にされるべき心豊かな生活があります。私たち施設職員も、生活を通して子どもたちから教えられることがたくさんあります。
こういった音楽フェスを中心とした明るく元気で魅力的な活動を通じて、子どもたちの実状にも触れていただきたいと思います。今後もみなさんとのつながりを大切に、輝く未来に向かって子どもたちと『ともに成長』していきたいと思います。ぜひ『ご一緒に』伴走者として寄り添っていただけると、こんなに嬉しいことはありません。『誰もが生まれてきて良かったと思える社会を』目指して、プロジェクトの輪を広げるお力添えをどうぞよろしくお願いします。
プロジェクト第1弾で制作し、ROCKS FORCHILE2020の会場内で販売したイヤーカフは、たくさんの方々からご好評をいただきました。
イヤーカフが制作された背景を知って購入してくださった方はもちろんですが、純粋にデザインやアクセサリーとして気に入ってくださり、購入してくださった方がたくさんいらっしゃいました。
さらに、昨年11月に開催したROCKS FORCHILE2021の会場で「去年販売していたイヤーカフはありますか?」と、何名かの来場者の方からお問合せがありました。
とても嬉しくありがたいお声でした。
純粋にイヤーカフをを気に入って購入してくださることは、子どもたちの自信につながります。
イヤーカフが制作された背景を知って購入してくださることは、この子どもたちにまつわる社会課題をより多くの人に知ってもらうことにつながります。
このイヤーカフをきっかけにもっとたくさんの方々にこのプロジェクトについて知ってもらえるきっかけにしたいと思い、この度期間限定ではありますが、オンライン販売をスタートすることとなりました。
イヤーカフの収益金は子どもたちが児童養護施設を退所したあとの将来の学費や生活資金として活用してもらえるよう、児童養護施設に寄付いたします。
https://shop.rocksforchile.com/items/58787392
ROCKS FORCHILE(ロックスフォーチル)の収益で児童養護施設に楽器寄贈をさせていただいたことを通して、私は日本の子どもたちに関するたくさんの社会課題があることを知りました。
その社会課題について持続可能な解決をしたい、と考えるようになり、ROCKS FORCHILEという楽しいフェスという場所で、あえて重い訴えではなく楽しみながら子どもたちの社会問題の啓発活動を行うことからスタートし、また楽器寄贈で関わった児童養護施設の子どもたちをROCKS FORCHILEに招待し、アーティストとの交流を企画したり、収益を進学資金に充てるために子どもたち自身がお菓子やアクセサリーを手作りし販売するなどの活動を進めてまいりました。
その取り組みのなかで気づいたことが、子どもたちの将来に対して体験価値はかけがえのないものだということ。
また様々な経験は、その子どもたちの未来に葉となり花となり、現れること。
この世界の未来を明るくするためには、子どもたちの未来を明るくすることだと考え、子どもたちにたくさんの体験機会を提供し、たくさんのカッコイイオトナと出会ってもらいたいと考えています。
また、子どもたちが幸せになるためには、この世界のすべての人が未来にワクワクし夢に向かって強く楽しく進んでいける社会創りを、誰一人取り残さないように実現したいです。
この未来を実現するためには、たくさんの方の協力や支援がないとできません。
この未来を実現するため、たくさんの方にまず今の課題を知っていただき、プロジェクトのメンバーとなっていただきたいと考えております。
そして、プロジェクトメンバーの方々と共に子どもの社会課題に対し取り組むことで、多くの社会課題が解決できるきっかけとなるはずです。
ここまでお読みいただいた皆様、このプロジェクトに関心を持っていただき、目を通していただきましたこと、心より御礼申し上げます。
Laurel(ローレル)(月桂樹)の花言葉は「勝利・栄光」そして「輝く未来」。
関わってくださる方が樹となり、子どもたちが葉となり未来に花を咲かせることができるよう、このプロジェクト名を名付けました。
ー伊吹 美里ー